無理な節約はお金は貯まっても心が貧しくなる - こじらせ劇場　物や思考はシンプルに人生は豊かに　

この本を知っているでしょうか・・・

私が主婦をしていたうん年前にはかなり人気の書籍でした

先日久しぶりに本屋さんで見かけ、懐かしい中に
心を極細の針で刺される痛みに襲われ
動悸がしたので少し強めのお酒で中和しました

きっとこのコロナ禍で家にいることが増え
「うっかり」丁寧な暮らしを初めてしまった人が多いので
また山崎さんの手間をかけお金をかけない素敵な暮らしが注目を浴びているのかもしれません

山崎さんの節約も当時はこんなにお金って貯められるんだ！と
線を引いたり、ノートに書き写したり、
何度も何度も読みました。

・・・私だって健気な可愛い奥さんだったこともあるんですよ

私はこんまりさんのように子供の頃から主婦雑誌を読むのが好きでした。

母が暇つぶしに買ってきたオレンジページやレタスクラブみたいな雑誌を
熱心に熟読し
台所のシンクを大根の切れ端で磨いてみたり
ハンカチは電源を切った後の余熱でアイロンがけしたり
不要なお菓子の箱で引き出しを仕切ったり・・・

とにかく外で友達と遊ぶより
家で一人で何かをしている方が気楽で楽しいと言う
ヤバめの子供だったので

家にいてできる新しいことがたくさん知れる主婦雑誌は
私にとってはりぼんの少女漫画の続きより、流行りのキラキラのビニールの靴よりも興味の対象でした

（👇こういうの。ヤダかわいい。今の方が欲しい）

私は基本的にどんな生活スタイルも否定しないし
浪費しようが節約しようがどこにお金をかけようが自由だと思っている

が「本人が本当によしと思っているのか。」と言うとこは気になる

そのやり方はなんのため？誰のため？気分はよくなる？
我慢に見合う以上の対価はある？

それって本当に必要？見栄じゃない？
今買わないとだめ？

私が主婦雑誌を好きだったのは
誰に強制されるわけでもなくやりたい時にやりたいことをやっていたから

本当に主婦になってからも相変わらず主婦雑誌はよく読んでいたけど
いつからか、楽しみではなく「義務」に感じるようになっていた

この人は、うちより給料が少ないのに
こんなに頑張って貯金までしている

この人はパートをしながら子供を育てているのに
部屋も自分も綺麗だ

私とほとんど年齢が変わらないのに
新築一戸建てを購入している

結婚して何年も立っているのに
綺麗でオシャレでイキイキしている

言い出せばキリがない

一つ一つ比較しては

何一つ優れているものがない

どれもこれも勝ち目がない

自分は何もできていない

一体なんのために生きているのか、とまで思いつめ

無気力になり

少しはできていた家事育児もほとんどできなくなり

なんとか毎日をこなすことしかできなくて

立派な鬱病患者の出来上がり

人気の節約方法を試せば
それなりに結果はでる

収納用品を買うお金を節約するために
牛乳パックを切り開いて工作をし
引き出しの中のスプーンやフォークを綺麗に並べてみた

引き出しを開くたびに「あぁ牛乳パックだなぁ」と感じ
綺麗に仕分けしたって夫も子供もすぐにぐちゃぐちゃにする
元に戻してみるけど
結局仕切りは牛乳パック

食費を少しでも減らしてみようと
お麩や高野豆腐で唐揚げを作ってみたら
「何これ？」と夫に睨まれ
大根は皮も葉っぱも食べられると聞いたから
お味噌汁にしてみたら
「お前、俺に生ゴミ食わす気？」と怒鳴られ

自分と子供のものをほとんど買わずに過ごしているのに
夫は週末になればゲームセンターで何万もつかい、滞在中は自販機でジュースを何本も買い、帰りは遅くなったからと外食
その間私は小さな子供を飽きさせないように
少しづつメダルゲームをしたり、妊娠中でタバコの煙吸いたくないから
切迫気味なのに近くのコンビニに歩いてお散歩してみたり

見栄を張りたい夫、知人夫婦も一緒に遊んでいるから
お金がないとはいえずに児童手当を使ったり
光熱費と携帯料金は止まるギリギリまで支払いを遅らせ
最後は自分のクレジットカードでキャシング

（これが今の借金につながっている）

その数百円の節約、本当に必要？
そこで溜まったストレス発散に他で散財してない？

貯金は貯まってるみたいだけど
心、すり減ってない？

あなた「だけ」頑張って我慢してない？

ちょっと離れた卵がいつも98円の店に無理して行くくらいなら
いつもの通り道にある
比較的なんでも良心的な価格のお店で
その時々のお得なものを買って
適当料理を作る方が
私にとっては節約になる

野菜はここ、肉はここ、何曜日はここ、って使い分けるほど頭良くないし体力ないんです😞
— はなえ🌈🌻子だくさんシングルマザー (@hanachan7716) 2020年12月16日