フンコロガシのほうが私よりずっと幸せじゃなかろうか
最近小さなころの「私」がちょこちょこ顔を出すようになり
不思議な感覚になることがあります
例えば土曜の午前10時
上空を飛んで行くヘリコプターの音
優しい日差しと何とも言えない虚無感
例えば会社で一人で仕事をする17時
だんだんと暗くなる窓から見える空
静かにうなる冷蔵庫と少し冷えた手足
そんな時にひょっこり顔を出す
小学生の頃の小さな私
家に帰ると大体が一人で
テレビを見ながら宿題をし
猫と戯れ本を読んだり
友達と遊ぶこともあったけれど
みんなは夕焼け小焼けが流れると
明るい暖かいお家へ帰っていく
そして私はまた一人だ
散らかった部屋で毛布にくるまり
部屋が温まるのをまったり
大好きなインスタントコーヒーに
お砂糖とクリープをたくさん入れて飲んだり
猫をかかえて大きな声で歌ってみたり
誰かの声が聴きたくて
リカちゃんや時報や電話番号案内に電話をかけてみたり
ただひたすらに
溜まった洗濯物をたたみ
しわしわのハンカチにアイロンをかけたり
おやつなど出てくるはずもなく
自分で炊いたお米でばくだんみたいなおにぎりをつくったり
まだ少し明るいうちは
そとで一人でボール遊びやゴム飛び、縄跳び
フラフープや一輪車の練習
家の塀の上を何度も何度も往復したり
お兄ちゃんのおさがりのテレビゲームをやってみるけど
敵が怖すぎてすぐやめちゃったたり
そんな風に時間が過ぎるのをただ待つ
両親は共働き
母はよく職を変える人だったが
外面のよさですぐに仕事を見つけるし
パートさんのなかで中心的存在になる
一日ずっと家にいることはない人だった
両親そろってパチンコが好きで
仕事帰り立ち寄り閉店時間まで帰ってこない
携帯電話がないころは
2人がいそうなお店に順番に電話して呼び出しをしてもらっていた
大体3店舗目くらいで見つかる
そして電話口にでた母の口からはいつも同じ言葉
「今、出てるから。儲かったら（出玉で）なんか取っていってあげるからまってて」
貧乏なのに、お金がないのに、なぜパチンコに行くのだろう
たとえ数千円で辞めるとしても
そのお金を使わないことの方がずっと節約なのではないだろうか
お母さん、私おもちゃも端玉でもらったサイコロキャラメルもいらないよ
早く帰ってきて。
お腹がすいた。ご飯がたべたいよ。
広い家に一人ぼっちで、寂しいのはもう慣れたけど、退屈だよ。
一体いつまでこうしていればいいの？
お兄ちゃんや妹はどこにいるの？
お部屋も片付けたよ お皿も洗ったよ
洗濯物は全部たたんだし、猫のトイレもきれいにしたよ
帰ってきてもどれも気が付いてくれない
たくさん食べ物を買ってきてくれるけど
私のことは何一つほめてくれない
生ごみでキッチンの排水溝ドロドロだったよ
わたし、一人で綺麗に掃除したよ
仕事でも、結婚生活でも
私は一人で頑張った
誰も気が付かない、誰もほめてくれない
一体、何のために生きてきたんだろう
生まれてこなくてもよかったんじゃないのかな
こんな人生だから
私は次に生まれ変わるときは人生勝ち確の美人で頭が良くてお金持ちにしてください
それが無理ならフンコロガシがいいです
できそこないの人間にうまれて
こんな気持ちで生き続けなくちゃならないなら
感情もなくただひたすらにフンを転がしている方が
ずっと幸せだとおもうのです
出没場所↓↓↓
一覧
https://linktr.ee/hana07716
YouTubeはじめました。
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子だくさんシングルマザーです
それでもミニマルに暮らしたい
自分達にとっての必要最小限は何か
模索しています
ただ減らすのではなく
【物や思考はシンプルに、人生は豊かに】
がテーマです
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